椎間板ヘルニアなぜズレる?原因と改善までの道のり
- shiseiconn
- 1月10日
- 読了時間: 8分
更新日:3月6日
こんにちは!副院長の福本です!
急な寒暖差が身体に負担を掛けてきますので、みなさん十分に気を付けて下さいね。
今回は椎間板ヘルニアについてお話します。
対処や治療方法を間違うと椎間板ヘルニアは重篤化してしまいます。
正しい知識を持つ事で重篤化させず、そして発症しない身体作りが行えるようにとの思いを込めて書いています!
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ヘルニアを改善させるために
ヘルニアの原因 |
ヘルニアの治療ってどんなものが想像できますか?
ヘルニア経験のない方でも何となく聞いた事があるかもしれません。
「牽引」
機械で身体を引っ張る療法ですが、これ絶対ダメです!
なぜダメなのか?を説明していきますね。
①既に引っ張られている
まさかの答えとなりますが、実は椎間板ヘルニアは既に引っ張られているから症状が発生しています。
神経は元々圧迫には強く作られており、多少の事では症状化しません。
しかし引っ張られると簡単に症状を生み出します。
椎間板ヘルニアを原因として痺れていたり、痛みを感じている時点で神経は引っ張られているのです。
この辺は「原因は痺れている場所とは違うところ?坐骨神経痛の真実」にて詳しく記載しておりますのでご参照下さい。
つまり引っ張られて症状が出ているところを更に引っ張るという行為になりますので、とてもおススメ出来る療法とは言えません。
「でも症状がマシに一時的にマシになるよ?」
と言う方も多いでしょう。
ヘルニアの症状は神経の圧迫牽引になりますので、違う方向に引っ張り除圧する事で一時的に症状が緩和します。
しかし機械による牽引が終わると、全て牽引前の位置に戻ります。
結局のところ牽引は一時的に緩和させるが、何も解決していない状態となるのです。
むしろ引っ張る事でその他の細胞組織を破壊し、別の問題を発生させるリスクを伴います。

②椎間板ヘルニアは構造の変形
一度引っ張ってはめ直せば良くなるのでは?と言う意見もありますが、そんなに甘くありません。
そもそも椎間板ヘルニアは「構造変形」と言い、椎間板という軟骨の変形を指します。
変形してしまった積み木を何度慎重に重ねてもすぐに崩れてしまう様に、変形した椎間板を引っ張っても奇麗に積みあがる事はありません。
そして、変形した椎間板が神経を圧迫しない限りは症状すら発生しません。
つまり痺れや痛みが出る事では無く、椎間板が変形した現象を椎間板ヘルニアと言うのです。
この時に神経側にズレた場合、神経の圧迫牽引を引き起こしてしまいます。

③圧力異常が原因(専門的な話になるので読み飛ばしてもOK)
では、どのようにして変形してしまうのかを簡単に説明します。
椎間板ヘルニアは背骨に掛かる圧力異常が原因となります。
正常な椎間板は背骨から均等な圧力が掛かり続けています。
この時、作用反作用の原理より同じ力の圧力を背骨に掛けています。
この辺の原理はややこしいので、詳しく知りたい方は圧力の作用反作用で調べて下さい。
椎間板の中には「髄核」という芯のような物があります。
正常な椎間板には圧力が中心に掛かるため、髄核は中心に留まる事が出来るのです。
しかし背骨を常に丸めている等、背骨の形状に対して不均一な圧力を掛け続けていくと圧力の方向が変わってしまいます。
そうなると椎間板全体の圧力の均衡が崩れてしまい、髄核に対しての圧力が変化し正常な位置からズレてしまいヘルニアという現象が発生してしまいます。

ヘルニアを改善させるために |
ではここから先は、椎間板ヘルニアを緩和、改善させるために必要な事をお話します。
①変形を戻していく
「軟骨は再生しない」
有名な通説になりますが、厳密に言うと「再生能力が乏しいため再生が見込めない」という意味になります。
つまり再生自体はするのです。
しかし現代社会においては、構造再生の速度に対して構造破壊の速度の方が早いです。
この関係性を逆転させないと再生は見込めません。
ではどのようにすれば関係性は逆転すると思いますか?

②構造の再生
まず理解しておかないといけない事が、構造破壊の速度がなぜ早くなるのか?です。
構造を破壊させる条件は「全て日常生活」に存在しています。
どの様な事が構造破壊に繋がると思いますか?
破壊と言われてイメージしやすいのは怪我だと思います。
骨折・脱臼・捻挫・腱鞘炎・交通事故等が構造の破壊に直接関わってきます。
これらの怪我の時に作られた傷や身体の動かし方の癖などは、後遺症が無くても身体を蝕み続けていきます。
簡単に言うと、身体が脆くなるイメージを持って頂ければ良いと思います。
そして一番厄介なのが「破壊的な習慣」です。
なんとも怖い習慣ですが、結構やりがちな行動に多く見られます。
一番多いのが「ドスンッと座る」です。
そんなに勢いよく座る事無いと聞きますが、そう言う方に限ってやりがちです。
電車で横の座席に人が座って来た時に、軽くでも衝撃を感じた事はありませんか?
その軽い衝撃で体重+100Kgの衝撃が座って来た人に掛かっていると思ってください。
この様に日常の何気ない行動に破壊的な習慣は潜んでいます。
これ以外は「腰痛の原因はこれ!それと対策方法」にて記載していますのでご参照下さい。
怪我のダメージの回復は自身では不可能なので専門家に頼り、日常生活においては破壊的な習慣を無くして行く事で構造破壊の速度を低下させる事が出来るようになります。

③再生の促進
破壊を防ぐ事が出来たら次は、関節軟骨である椎間板の再生を促す必要があります。
軟骨の再生は常に行われていますが、その速度は微々たるものです。
その速度を速めるために必要なのが関節の栄養となります。
関節には「髄液」という油のような液体が存在し、これが再生のための栄養素となるのです。
つまり髄液をいっぱい出し続けられたら関節の再生速度を上げる事が出来ます。
ではどうすれば沢山でるのか?
それは「歩く」事です。
痛いながらでも歩く事を続けて行けば、再生は促進されていきます。
また歩行は、破壊的習慣から身体を守る力を鍛える行動ともなります。

まとめ |
椎間板ヘルニアの原因については如何だったでしょうか?
骨の構造の話が出て来て難しい部分もあったとは思います。
ですが、椎間板ヘルニアになっても生活習慣を気を付ける事で改善する可能です。
そして今回最も大切なポイントはこちらです。
大切なポイント |
椎間板ヘルニアは引っ張るな |
今回はこれだけでも覚えて帰って下さい。
今回の記事を読んで初めて知ったという方も多かったと思います。
症状を緩和させるためには、正しい知識を持つ事が大切です。
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました!
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お客様の声 |

リュックを背負うなどの小さな動きで腰に響くような痛みがあり、基本的には1日6錠のお薬と週1のリハビリで耐えていました。
カウンセリングで痛みの根本原因からその施術法まで詳しく説明して頂けました。
歩行や宿題の体操を続けるうちにじわじわと腰の痛みが引くのが実感できました。個人の痛みへの感じ方を優先してカリキュラムを組んで下さるので取り組みやすく。また、先生と一緒に改善へ向けて頑張る感じがして良かったです。
「健康は未来への投資」だと思います。身体は嘘をつかないので我慢強く、日々のカリキュラムを確実にこなしていくのが一番の健康への近道だと思います。

デスクワークで座りっぱなしのせいか、腰痛と尾てい骨の痛みがあり、伺わせていただきました。
一番最初にしっかりと説明をしてから施術を行ってくれるので安心です。
説明内容としては 自分の今の身体の状態と 正常な身体の状態の差や、 正常な身体の状態に戻すまでに どれぐらいの施術をしたほうがいいのか、 家での簡単なストレッチなど。
現状でもどんどん、腰痛や尾てい骨の痛みが少なくなってきてるので、 これからどれぐらい良くなっていくのか、たのしみです。
I.F様(70代 女性)
何十年も前から椎間板ヘルニアが3ヶ所有り、その後、頸椎ヘルニアも有り整骨院を転々としたが治らず、鍼灸や手技の指圧にも通院しましたが治りませんでした。
内容が濃くありとあらゆる分野から体を自然体に戻すという取り組み、写真入りでの説明で分かりやすく、家出のリハビリを頑張る意欲が湧きました。
スタッフの皆様が暖かく家族と思い親身になって体の悩みを聞いて下さり、今迄学んでこられた施術と的を得た御指導をして下さいます。体の苦しみがとれていきます。
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