すべり症を改善させ、腰椎分離症の再発を防ぐために必要な事
- shiseiconn
- 1月17日
- 読了時間: 9分
こんにちは!副院長の福本です!
今回はすべり症と腰椎分離症についてお話していきます。
すべり症と分離症は強い関係性を持っています。
脊柱管狭窄症とも一緒に診断されやすい症状ですが、今回は二つの症状の原因や関係性、改善に必要な事に絞ってお話します。
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分離症の原因 |
スポーツ選手の怪我でよく聞かせれる症状で、正確には腰椎分離症と言います。
腰椎は後方に椎弓(ついきゅう)という部位があり、これが分離してしまう事で発症する症状です。
なぜ分離してしまうのか?
多くの場合は、動かせない方向に動かそうとするからです。
まずは分離症の原因をまとめていきますね。
①分離症は骨折
骨折は大腿骨頚部骨折や、肋骨骨折など多くの場合「骨折」と名前が付くので誤解されがちですが、分離症は疲労骨折にあたる症状です。
多くのスポーツは投げる、打つ、蹴る、飛ぶ等の動作が複雑に絡みあいながら行われます。
この全ての動作に腰の旋回や衝撃というものが求めらます。
ですので、それらの動作を繰り返し行っていると腰椎に負担が蓄積されていき、最終的に骨折という状態になります。
基本的な治療方針としてはコルセット固定が採用されます。

②そもそも腰は捻れない
よく聞く言葉で「腰で打つ」なんて言葉があります。
野球、ゴルフ、テニス等のボールを打つスポーツをしていたら一度は聞く言葉だと思います。
下半身を踏み込み腰を捻じった勢いでボールを打つ動作を端的に表した言葉です。
そしてこの腰こそが腰椎にあたります。
なのでスポーツ選手の多くはこの腰椎を捻じる運動を繰り返し行っています。
ですがここで衝撃の事実です。
腰椎はほとんど捻じれません。
捻れても5度程度が限界です。
物理的に不可能なのです。
ちょっと待ってどういう事?と思うかも知れませんが明確な理由が存在します。
簡潔言うと、腰椎は上下で重なっているだけではなく、かみ合う様に重なっています。
そのかみ合わせが邪魔になり捻じる動作を行うと、骨同士がぶつかり合ってしまうのです。
この様な事を繰り返し行うと、骨に疲労が蓄積し最終的には折れてしまうのです。
なので、腰で打ってはいけないのです。

③正しい「腰で打つ」
でもプロ選手達は腰がしっかりと捻れているように見えます。
実際はどうすると「腰で打つ」事が出来るのか?
実は股関節と胸椎で打つと腰で打つ事が出来るのです。
いや、腰はどこ行った?と思うかも知れません。
まずイメージしやすいのは股関節だと思います。
股関節は関節面が球体で様々方向に柔軟に稼働します。
この股関節の旋回運動だけで人は骨盤を約45度まで回転させる事が出来ます。
そして、胸椎です。
胸椎と言っていますが、厳密には胸椎の下方と腰椎の上方に存在する「胸腰移行部」という部分での旋回運動で、この部分で上半身を約35度の旋回が可能です。
この状態になると、腰をから上に約80度の旋回運動が可能となるため腰で打つ状態になるのです。
それ以外にも、足底、肩関節、肩甲骨、頸椎等の影響を受けて各スポーツのモーションが完成します。

すべり症の原因 |
以上がスポーツにおける分離症の原因となります。
スポーツをされている方は十分に気を付けて下さい。
さてここからはすべり症の原因についてお話したいと思います。
①分離症
先程説明した分離症ですが、この分離症が原因となってすべり症が発生する場合があります。
腰椎は後方にある椎弓によってかみ合い、その位置からズレない様になっています。
しかし分離症によって椎弓が離れてしまうと、その位置を保てなくなり前方か後方にずれてしまいます。
これが「分離すべり症」です。

②先天性
極めて稀ですが、生まれた時から背骨の発育に問題のある「形成不全性すべり症」というものがあります。
成人までに症状が発生するケースが多く、放置すると重篤化しやすくなります。

③生活習慣
加齢や骨粗しょう症が原因と言われているすべり症で、正式名称は「変性すべり症」と言います。
加齢だから仕方が無いと言われがちですが、変性すべり症になる方は多くの場合生活習慣に問題を抱えておられる方が多いです。
特によく聞くのが、自転車に乗る事が多く歩く事が少ないという方です。
腰椎に限ったことでは無いのですが、関節とは適切な圧力と運動を受け続ける事でその形状を保持させる事が出来ます。
この適切な圧力というのが何も持たずに地面に直立している状態を言い、適切な運動が何も持っていない状態での腕を振った歩行になります。
腰痛になる方の生活習慣を聞いていると、座っている事や寝転がっている事が多い、立ちっぱなしの事が多い、荷物を持っている事が多い、ポケットに手を入れたまま歩く、自転車や自動車を使う事が多い等上記の条件を満たさない方が圧倒的に多いです。
つまり関節を保持させる能力を低下させる習慣を持ち続けていると、形状保持が行えなくなってしまいすべり症へと変性してしまいます。
これは、一般的な慢性腰痛をもっている方にもみられる傾向です。
実は慢性腰痛、ギックリ腰、坐骨神経痛、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変性すべり症を発症させる方々は共通の課題を持っていると言えます。
自分は今は軽い腰痛だけだから大丈夫などと油断していると、10年後ぐらいには変性すべり症で悩んでいる事になりかねません。

すべり症の改善 |
すべり症の原因は如何だったでしょうか?
一般的には生活習慣の細かなところまでヒアリングするカウンセリングは少ないです。
しかし実際は生活習慣が原因になっているケースが圧倒的に多いため、原因不明で片付けられてしまうのです。
では続きまして、すべり症を改善させる方法を見て行きます。
①姿勢の意識
生活習慣が原因の場合、生活習慣の改善をまず行わなければなりません。
これが上手くいかないとどのような施術や療法を受けても、再発や効果が出なかったりします。
自分の症状を改善させるのは、最終的には自分自身です。
その意識を持って改善を目指して下さい。
その一歩目となるのが姿勢です。
すべり症の人は腰椎の形状に合わせ腰をそり過ぎていたり、逆に丸まってしまいがちです。
立っている時も座っている時も骨盤が地面に対して垂直になる様に座りましょう。
これに関しては状態や症状によって大きく変わるので、必ずこうというものはありませんので専門家に一度確認して下さい。

②骨格の調整
すべり症を自力で戻す事は非常に困難です。
必ず専門家を頼りましょう。
可能であれば関節の専門家が好ましいです。
不必要な筋肉への刺激や、状態に合わないストレッチを受けてしまうと悪化するリスクが高いので、まず関節に掛かる圧力をコントロールしていきます。
腰椎は上下から強い影響を受ける箇所となりますので、改善箇所は腰部だけではなく首から足元にわたります。

③基礎的能力の向上
姿勢が崩れる原因はご存じですか?
姿勢が崩れるのは、基礎的能力の低下によるものです。
では基礎的能力とはどういうことを指すのかと言うと「身体を上手く使う」事を指します。
筋力トレーニングを行うと筋肉が大きくなります。
ストレッチを行うと筋肉の柔軟性が上がります。
しかしどちらも身体を上手く使う事を意識して行われるわけではない為、必ずしも効果があるとは言えないのです。
まずは自分の出来ている能力は何で、足りてない能力が何なのかを知る事が大切です。
そしてそれに合った身体の動かし方を覚え実践して行くと、再発しにくい身体作りが行えるようになります。

まとめ |
すべり症、分離症の原因と改善のためについては如何だったでしょうか?
すべり症は自分自身で出来る事が多くはありません。
しかし、全くないわけでもありません。
出来る事を少しずつコツコツと行っていく事が改善への道のりとなります。
そして今回最も大切なポイントはこちらです。
大切なポイント |
出来る事はまず姿勢から気を付ける |
今回はこれだけでも覚えて帰って下さい。
今回の記事を読んで初めて知ったという方も多かったと思います。
症状を緩和させるためには、正しい知識を持つ事が大切です。
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました!
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お客様の声 |

整形外科で「脊柱管狭窄症・すべり症」と診断されましたが、痛みや痺れは改善せず、困っていました。こちらは牽引やクスリではなく、痛みを軽減するような独自の施術を行なっています。また家庭でも出来るユニークな運動を色々教えて下さり、現在も実践中です。スタッフの先生方は親切で、身体の動かし方などの相談にものって頂いています。今はかなり軽快な毎日です。
痛みを持ったままガマンしている方があれば、こちらの整体院に立ち寄ってみられることをお勧めします。

私は40年来の腰痛持ちでしたが、夜中に今まで経験したことがない痛みが走り寝返りも一人ではできない状態でした。朝、主人の力を借りて起き、取りあえず会社に行きPCで色々調べ、ある整骨院に予約を入れ翌日施術を受けに行きましたが、少しも痛みがやわらぐ事はなく、自然に治るのを待ち2~3日過ごしました。体重を落とす為、朝・昼の絶食を勧められたが納得がいかなかったのでこちらにお世話になりました。
人体模型で分かりやすく説明して頂き、きっと私自身、骨盤が歪んでいるのかも?と思っていたので納得がいき、施術も痛くもなく、しかも帰る時は足取りが軽くなりうれしかったです。しっかり時間を掛けてのカウンセリングも私にとっては安心出来ました。
他の医院で痛いところをほぐして、その場では楽になるが、すぐ時間がたてば元に戻る感じで施術中も痛くて顔がゆがむ位つらいものでしたが、こちらの施術はほとんど痛みを感じず、原理をちゃんと説明してくれるので納得できます。LINEでの相談も有難かったです。
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